コロナ下で死別を経験したあなたへ

『コロナ下で死別を経験したあなたへ』

本堂に置いてある冊子です。

新型コロナの影響下で、
大切な方を亡くされた方、
死別の臨床現場にいる医療従事者や僧侶などへ、必要な情報とセルフケアの方法などがまとめられています。

新型コロナウイルス感染拡大している今。
その影響下で大切な方を亡くされた方、その周囲の方が十分なお別れができないという現状が続いています。

誰もが、いつ大切な人を失うか分からない今この状況を生きているからこそ、この冊子がうまれました。

 

こちらは「グリーフケアやサポートが当たり前にある社会」の実現を目指し設立された、一般社団法人リヴオンさんが発行された冊子です。
リヴオンさんは、死別や、喪失を経験した人たちに必要な情報、わかちあいの場、学びの場を全国で提供し、活動を続けてこられました。

グリーフとは、死別や喪失から生まれてくるその人なりの自然な反応、感情、過程のこと。
グリーフの反応はひとりひとり違います。悲しみ、怒り、安堵、身体的反応など、さまざまです。そうした反応、影響について、グリーフってなんだろうということからセルフケアについてまとめられているのがこの冊子です。

 

今年2月からはじまったクラウドファンディングにて、329人の支援があつまり、その想いがこの一冊に詰まっております。今後、ウェブサイトでも公開されます。
本堂にも数冊置いてありますので、手にとっていただければと思います。必要としている方に届きますようにと願っております。

壽徳寺住職も、リヴオンさんの「僧侶のためのグリーフケア連続講座」を受講し、グリーフケアについて学びを重ねています。
リヴオンさんでは、6月から、オンラインでのグリーフケア基礎講座もスタートされます。ご興味ある方は、リヴオンさんのホームページをご覧ください。

 

大切な方を亡くされたみなさまに心よりお悔やみを申し上げます。
新型コロナウイルスに罹患されたみなさまにお見舞と一日も早い回復をお祈りいたします。
合掌

 

◆リヴオンホームページ
https://www.live-on.me/

オンライン法話カフェ

【オンライン法話カフェ】
6/28(日)夜、オンラインでのイベントに住職が参加いたします。

定期的に終活のイベントなどを開催されてきたブルーオーシャンカフェさんと、グリーフケアについて活動されているリヴオンさんとの共同企画。

オンラインだからこそ集まれた、北海道から九州まで全国各地の僧侶と一緒に、生と死やグリーフについて対話する場です。詳しくは下記イベントページをご覧ください。

必要な方に届きますように。

 

◆オンライン法話カフェ
◆6/28(日)20時より オンラインにて開催
https://obousan0628.peatix.com/

グリーフケア

【グリーフケア】

グリーフ=喪失
大切な人、こと、ものを失った時に生じる、心の変化、状態、反応のこと。

揺れ動く心や気持ちの中で、生活してゆくのはしんどいこともたくさんありますよね。そんな時に寄り添い、サポートできればと思っております。

仙台グリーフケア研究会の”グリーフケアの担い手講座”や、
リヴオンの”僧侶のためのグリーフケア連続講座”に通い、学んでいる最中の住職。
毎回毎回ご縁に感謝をしながら、学びを重ねております。

以下リヴオンさんが出している
『大切な人をなくした人のための権利条約』です。
必要としている方に届きますように…。

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◆大切な人をなくした人のための権利条約◆

【第1条】悲しんでもいい 落ち込んでもいい

「がんばらないと」「心配かけてはいけない」と気丈にふるまっているかもしれません。 でも時に自分の心の奥にある声に耳を傾けてみてください。 悲しいときは悲しみ、落ちこむことがあっても自然なことです。

【第2条】 自分を許してもいい

「わたしが悪かったんだ」 と自分を責めてどうしようもないとき 「どうにもできないことがあったんだ」 ということを認めてもよいのです。 自分を責めるのは、あなたにとって、その人の存在がそれほどまでに大事だった証です。

【第3条】 考えない、思い出さないときもいい

死を直視しないのもまた自由です。 辛いから考えたくない、思い出したくない。 そんな時は、いま自分が打ち込めることに力を そそげばよいのです。 考えられるとき、思い出したいときに、そうすれば よいのです。 亡くなった人はそんなあなたを責めないでしょうから。

【第4条 】自分を大切に

「みんな大変だから」 と思い、我慢をすることも尊いことです。 でも自分がつぶれてしまうほどの我慢はどうでしょうか。 大切なのはあなたが、あなたらしく生きてゆけること。 自分を大切にすることに許しを与えてもよいのです。

【第5条】 助けてもらうこと

「お互いさま」 だれもがいつかは大切な人をなくし、苦しいときがあります。 だからいま、辛いのなら、支えてもらってもよいのです。 そして今度は、誰かにその恩を返したり、送ればよいのです。 「助けて」は悪いことではありません。

【第6条】 みんなちがって、それぞれにいい

同じことを前にしても、感じ方はちがいます。 人それぞれであるということ。 どちらが重たくて、どちらが軽いということは 本当はありません。 ただ「そう感じている」ということが真実なのです。 感じるままに。ちがいをちがいのままに。

【第7条】 自分の人生を歩んでいい

自分の人生を生きること。 たのしい時間をもつこと。 時に亡くした人を忘れていること。 それは亡くした人を置いていくことではありません。 喪失した相手の存在とともに あなたの人生を 歩んでいくことはきっとできます。

©一般社団法人リヴオン

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