ごえんびと 第3回

ごえんびと

第3回
MINA KIKAKU(ミーナ企画)
中野 美奈子さん

中野 美奈子さん

 

連載コーナー「ごえんびと」
壽徳寺にご縁のあるひと(ごえんびと)にインタビューし、
想いを伺いながらご縁を深めます。

第3回は、MINA KIKAKU 中野 美奈子さん
壽徳寺では、2019年以来、ずっとお世話になっております。
最近では、壽徳寺オリジナルお守り製作で全面的にご協力いただいております。
様々な活動をされている中野美奈子さん。
活動の原動力はどこからくるのか、活動や地元への想い、お寺の印象などをインタビューしました。


お寺や神社について

――お寺や神社にどんな印象をお持ちですか?お寺からの依頼を受けてどう思われましたか?

 昔から大好きです。建物見るだけで萌えます(笑)。宮大工になりたいなと思ったこともあるくらいに好きです。宮大工の技術はすごいですよね。どの寺社仏閣行っても見入ってしまい、毎回感動しています。
 (お寺からの依頼を受けて)私でいいのかな、携わっていいのかなと思いました。毎回心こめて制作させていただいております。祖母が信仰心篤い人で、小さいころから神仏は身近だったんですね。寺社仏閣にお参りするのも、神様、仏様という存在も私にとっては自然でした。またこうしてご縁をいただき、本当にありがたいなと思います。

上がスギ、下がヒノキ

お守りの木札

袋は住職手製

 

――MINA KIKAKUをはじめて何年になりますか?なにかきっかけがあったのでしょうか?

 スタートは2017年の秋くらいからです。きっかけは、ノリと勢いです(笑)
 この仕事の前は猪苗代観光協会で勤めておりました。辞めた後に中学の放送部の先輩でもある、ROOTS猪苗代の社長さんと繋がり、その後、ROOTSさんで端材を使ってなにか作ってみないか?ということになり、はじめることになったんです。
レーザー加工の機械はパソコンで操作するのですが、パソコンが詳しいわけでもなく、イラストレーターの使い方も初めて使うような状態からでした。もともとDIYも好きで、自分でモノを作るということは好きで、抵抗なかったのですが、私のできる範囲で試行錯誤しながら続けてきました。
 やったことないことばかりでしたが、お客様から様々なオーダーをいただくことで勉強させていただき、育てていただきました。デザインもやったことなかったですが、はじまりの美術館で働いている経験も繋がっているなと思います。

――県外からも依頼があるとか

 口コミからご紹介いただいたり、イベントでご一緒した繋がりでご依頼いただき、ありがたいなと思っております。こども向けのワークショップも自分が楽しくてやってます。いろんなご縁が引き寄せられているなと感じております。
 この木工製作もきっかけにすぎません。入り口なんですね。目的としては自然を感じる、人と自然がつながる。自然あってこその自分を感じてもらえるような活動をこれからも続けていこうと思っています。

こども向けワークショップも大人気

イベント出店の様子

木製のクリスマスツリーも

地元猪苗代について

――猪苗代町ご出身ですが、関西の高校に進学されたとか?

 なんにもない猪苗代が大嫌いでしたから(笑)、とにかく猪苗代を出たいという思いで、中学卒業後奈良県の高校へ進学したんですね。その後、東京神奈川に住み、石垣島にも移住しました。さまざまなタイミングも重なり、今から16年くらい前に猪苗代に戻ってきました。
 ですが、戻ってきても面白くない、地元の友達と一緒になにかやろうか・・・という気にもなれない、さてどうやって生きていこう?と思っていたんですね。
 そんな中で「自分で楽しく工夫してゆけばいいんだ、自分でなにかやろう!」と思い立ち、猪苗代観光協会で働いたり、NPOの活動をしてみたり、興味あることをやろうと気持ちを切り替え過ごそうと思ったのです。そんなこんなで今も自分が好きなことをやっているというかんじです。

――猪苗代町への想いや印象は昔と今では変わりましたか?

 そうですね。猪苗代観光協会に3~4年くらい勤めたのですが、観光協会に入ったのも大きな影響があります。
それまでは車の運転もそれほどできなかったのですが、観光協会に入ったことで行動範囲も広がり、自分の目で町内のスポットを見る、行く、ということで、「この猪苗代町は素晴らしい自然があり、環境である」ことに初めて気が付いたんです。すごい恵まれた環境で生まれ育っていたんだなということを初めて知りました。今まで何もない、嫌いって言ってごめんなさい。と思いました(笑)
 今では、猪苗代町に嫁いでこられた方やUターンされた方も多くいらっしゃるので、違った視点から猪苗代を見ている方とご一緒することで新たな気づきがあったり、猪苗代のよいところもさらに見えてきていますね。いろんなことをやってる方も増えて、猪苗代面白くなってきたなと実感しています。

地元猪苗代の お米、蕎麦認定店証

猪苗代町土津神社様のお守りも携わっていらっしゃいます

ホテルの鍵製作も

――町内にある「はじまりの美術館」でも勤務されていらっしゃるのですよね?

 はい。主に土日スタッフとして勤務し、展示入れ替え期間中は集中して勤務しています。初めは観光協会の仕事としての繋がりで、その後「寄り合い」など美術館のイベントにも参加するうちに、アルバイトとして入ることになりました。
 美術館のスタッフさんがみなさん素晴らしくて、働きながら私がいろんな勉強をさせていただいています。美術館館内も木のぬくもりを感じる美術館ですので、どこに行っても木に囲まれていて幸せです。作品の側で働けるのがありがたいですね。毎回、作品を見て感じて感動しています。

 

――他にはどんな活動をされてますか?

 今は、テントサウナ普及にも力を入れてます。山あり、湖あり、温泉もある猪苗代でテントサウナ。最高ですよ~。自分の身体が粒子になるような感覚で、自然と一体になる感覚です。みなさんに体感していただきたいですね。
 面白そうなことを、気になったことはすぐ行動に移してしまうタイプなので、自分の容量超えることもありますが(笑)、いろいろやりながらも、私が一番大切にしているのは自然を大切にする、自然との共存です。木工、美術館、テントサウナなどなど、やってることの方向性が全然違うように見えても、私の中では全部一緒なんですね。自然とつながる、人と自然が一体となる、そこに繋がっています。

 

――最終的な目指すところをお聞かせ下さい

 きこりです(笑)
 北の国からの五郎さんの暮らしに憧れますね。自然とよりそう、自然と共に暮らす、丁寧な生活が目標ですね。
免疫つけるにも、リセットするにも、デトックスするにも、森や自然にはすべてが詰まっています。森に還り、森と共に生きたいですね。
 生まれてきてよかったと思って死にたいです。いつ死んでも怖くないです。死んだらどんな世界なんだろうと、楽しみでもありますね。別な世界があるのかなと。ワクワクすることが、好きで、心揺さぶるもの感じるものを大切にこれからも活動してゆきたいと思っています。

工房の窓から見えるのは
猪苗代の大自然

 

――ありがとうございました。これからもよろしくお願いします

 いつもアグレッシブに活動されている美奈子さん。さまざまな活動を拝見しながらいつも大変刺激を受けておりました。どの活動も一環して、人と自然、いのちとの繋がりを大切にするという想いを伺い、そんな美奈子さんとのご縁、繋がりに感謝するインタビューでした。
 壽徳寺のごえんびと、本当に素敵な方ばかりで毎回想いが深まっております。これからもご縁を深めてゆきたいと思っております。ありがとうございます。

*インタビュー・文 松村妙仁
*2021年4月26日 町内のMINA KIKAKU工房にて取材

 

インタビュー記事 PDF版のダウンロードはこちらから


*はじまりの美術館とは
2014年福島県猪苗代町に開館した小さな美術館。
築約140年の大きな酒蔵(十八間蔵)をリノベーションし、「人の表現が持つ力」、地域やコミュニティの「人のつながりから生まれる豊かさ」に視点を置き、「表現を楽しむ、つながりの場」として様々な展示やイベントを実施されています。

はじまりの美術館ホームページ
http://hajimari-ac.com


中野 美奈子さん プロフィール

猪苗代町出身、在住
MINA KIKAKU(ミーナ企画)とは
「人と自然をつなぎ、健康で豊かな暮らしへ」の想いを元に、住宅建築の際に出る端材を使った木工品やレーザー加工品などを製作。2017年秋からスタートし、オーダー製作やこども向けワークショップなどを中心に活動。猪苗代町内に限らず各地からも依頼を受けるほど人気。

MINAとはスペイン語で宝の山の意味、
木(KI)に感(KA)謝して暮(KU)らす。
という意味を込めて命名。

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