おでんのやま

 

地域のおまつり、【おでんのやま】執り行いました。

疫病退散の神様 「牛頭天王」の

お祭りである 「お天王祭」は、

全国各地で7月15日前後に行われています。

福島県内では、須賀川市の「きうり天王祭」が有名ですね。

 

牛頭天王は謎が多く、

様々な神様や仏様と同一視されます。

厄除けや五穀豊穣の神様であるスサノオノミコトや、

仏教では薬師如来と同一ともいわれます。

(壽徳寺のご本尊は薬師如来です)

 

壽徳寺がある山潟地区でも疫病が流行り、

多くの人々が疫病に苦しむ時代があったとされます。

そのため、牛頭天王のお供えものである

“きゅうりを絶つ (きゅうりを作らない)ことで

願掛けをしたのでしょう。

その名残で、

今でもきゅうりを作らない家柄も結構あります。

 

「おでんのやま」と呼ぶのは山潟地域独特ですが、

「おてんのうさまのやま」がなまって

「おでんのやま」になったのではないか?

と想像しています。

 

この「おでんのやま」、

お接待役は代々こども達でした。

新じゃがとネギの入ったおつゆを作り、お接待。

中学生の男の子は山の中に秘密基地を作り遊んでいた、

という楽しい思い出もある、お祭りです。

 

3年前に復活したこのお祭り。

昨年今年と、ご祈祷のみ執り行っておりますが、

来年こそは、多くの方が集まって時間を共にできればと思っております。

 

ご先祖様から長く続くお祭りです。

つながってきたいのちに感謝することと、

疫病が少しでも早く収まることを願い、 集落の皆様とお祈りいたしました。

 

疫病退散祈願

お寺のある、山潟地域の恒例行事であります、
「おでんのやま」が7/12(日)に執り行われました。

「おでんのやま」は、疫病退散の神様である牛頭天王のお祭りです。牛頭天王は、薬師如来の化身と言われたり、スサノオノミコトとも同一視されたり、謎の多い神様であり仏様です。

牛頭天王のお祭りが、なぜ「おでんのやま」と呼ぶのかは不明ですが、“おてんのうのやま“が訛って「おでんのやま」になったのではないか?と推測しています。

今年は感染症拡大の状況を鑑みて、祈願法要のみの開催。お寺の裏山にある祠の清掃や山道の整備は、地域のみなさまにご協力いただきました。ありがとうございます。
縮小開催とはいえ、こんなときこそ丁寧に大切に周りを整え、おつとめすることが大事であると思っております。

コロナウイルスが早く収束しますように、
そして来年は、地域のお祭りとして開催ができますように、
祈念いたします。

合掌