朝日新聞デジタル掲載

■朝日新聞デジタル掲載■

朝日新聞夕刊連載中
#コロナを生きる言葉集 に
住職の言葉が取り上げられました
ありがとうございます。
ぜひご覧下さい
(夕刊紙面掲載は、来週予定)

 

【朝日新聞デジタル記事】
https://digital.asahi.com/articles/ASP4N41F2P4HUPQJ00Q.html?iref=pc_ss_date_article

 

*記事の元である、WEB寺報は以下より
https://jyutokuji.net/webdayori202104/

いつも心はつながっている

 

お寺がある猪苗代では桜が満開となりました。
今年はお花見は叶いませんが、
花を愛でることは心の保養なりますね。

もう5月

5年前の5月の連休、
四国八十八箇所のお遍路に行っておりました。
新緑の季節、若葉の香と清々しい風を感じながら巡っていたことを思い出します。

この時、僧侶の資格を取るために二度目の大学生をしており、春休みと5月の連休で念願のお遍路旅を決行。
歩きをメインに、時間の関係で電車や路線バスも使いながら、30日間かけて巡った贅沢な時間でした。

自分を見つめる修行

お遍路は、1日に約30キロほど歩きます。
「足が痛くてもうダメだ…」と思ったことは数知れず…
「なんの目的で歩いてるのか?」
「なんでこんな苦しいことをやっているのか」
「明日は1日休もう」
「こんな情けない自分が嫌になる…」と、
自分の中でいろんな葛藤が生まれます。
まさに自分を見つめなおす修行の時間でした。

そんな時に元気になれるのは、
宿で一緒になる他のお遍路さんと宿のおかみさん。
夕食を共にしながら、
遍路道の情報を教えていただいたり、
お遍路への想いなどを伺います。
いろんなお話をしながら、一期一会の出会いに感謝し、「歩いているのは私一人じゃない」と励まされ、
翌日へのパワーとなるのです。

同行二人

お遍路で大事にされているのは「同行二人」(どうぎょうににん)。
自分ひとりで歩いているのではない、
常にお大師さま(弘法大師空海)と一緒に歩いているという意味です。

ひとりでお遍路道を歩くのは心細いことも多いです。
そんな時に心の支えとなったのは、
ひとりで歩いているのではない、「同行二人」で常にお大師さまが一緒に歩いてくださっていると強く思うこと。
そして宿に着けば、おかみさんやお遍路さんと一緒の時間を過ごし、同行二人だけでなく、
同行五人にも、同行十人にも感じられ安心につながるのです。

 

いつも心はつながってる

緊急事態宣言が出されている今、人と会うことが制限され、不安や心細いことも多いですよね。
毎日会っていた友人や同僚、ご近所さん、など、当たり前だったことが叶わない毎日です。

「私はひとりぼっち」
「こんな気持ちは私だけなのだろうか」
「早くみんなに会いたい」
いろんな想いが巡りますね。

親しい方と顔を合わせてお話することは叶わない毎日ですが、みんな同じ気持ちですし、近くにいなくともいつでも心はつながっているはずです。
同行二人、いや同行五人、十人と、みんな一緒にいます。一緒に歩いています。

大切な方をイメージして、一緒に歩んでいると強く想ってみませんか。

ちなみに私は最近、毎朝ラジオ体操をしております。ラジオの向こうにはたくさんの方がいることを想像し、見えないけれど一緒にラジオやっているのだなぁとつながりをかんじています。

来年は、みんなで一緒にお花見したいですね

合掌

壽徳寺 住職 松村妙仁

彼岸の入り

【本日彼岸の入り】

お彼岸は、
ご先祖さまを敬い、いのちに感謝し、
日頃の行いを省みる期間

国民の祝日に関する法律には
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」
とあります。

新型ウイルスの問題で、
先が見えない不安な毎日。
こころザワザワする毎日ですが、
「日頃の行いを省みる期間」のお彼岸に、
日頃の行いを省みて、
自分のこころの状態、変化、揺らぎ、
に向き合ってみませんか?

不安になるのも自分のこころ。
安定するのも自分のこころ。

こんなときこそ、
深呼吸をして、
一歩立ち止まって、
自分に向き合う時間を作ってみませんか?

例年にない暖冬の今年
お寺の境内にも、
例年より早めの春が来始めています。
自然は私達に力を与えてくれますね。
春は必ず来る、
明けない夜はない。

お彼岸の中日には、
本堂にて彼岸法要を執り行いますが、
ウイルス感染拡大防止を鑑みて、
住職一人でおつとめいたします。

ご先祖さまへの感謝
繋がれたいのちへの感謝
生きとし生けるものすべてに感謝し、
おつとめいたします。
みなさまもこころを向けていただければ幸いです。

一日も早く穏やかな日常が戻ることを祈念いたします
合掌

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