WEB寺報 2022年4月号

お寺の会報「壽徳寺だより」

WEB版を発行いたしました。
WEB版は、毎月8日発行予定です。

 

・今月のひとこと【練行 れんぎょう】

「ごえんびと」 ダクルス久美さん

・行事予定

 

上記内容を掲載いたします。
どうぞご覧ください。

WEB版は こちら から(PDFのダウンロード)


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https://linktr.ee/jyutokuji

「民報サロン」2022年3月31日掲載

頼りにされる幸せ

 「おてらおやつクラブ」という活動を聞いたことありますか?お寺のお供えものを仏さまからのおさがりとして、経済的困難を抱えたご家庭へおすそわけをする活動です。2013年に奈良県のお寺から始まり、今では全国約1800ヶ寺が賛同し、拙寺を含め福島県内のお寺も登録しています。お寺の「ある」と社会の「ない」をつなげたこの仕組みは高く評価され、2018年のグッドデザイン大賞を受賞。現在は奈良県からの認可を受けた認定NPO法人として活動の輪を広げています。

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「民報サロン」2022年3月10日掲載

グリーフと共に生きる

 「母が亡くなったのは私のせいです」
 数年前、四十九日の法要時にご遺族が語った言葉です。長年患っていた持病の手術を受け、手術自体は成功したものの、術後の体調変化により別の疾患で急逝したお母様。手術を勧めたご子息は、あの時自分が勧めなければこんなに早く逝くことはなかったと、自責の念からの言葉でした。
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ごえんびと 第13回 半沢 政人さん

ごえんびと

第13回 半沢 政人さん

連載コーナー「ごえんびと」
壽徳寺にご縁のあるひと(ごえんびと)にインタビューし、想いを伺いながらご縁を深めます。

第13回は、半沢政人さんです。
福島県三島町にアトリエを構えて活動されている美術家の半沢政人さん。
「Ori Kiri Ori」という、一枚の紙から生まれる作品に感動し、ご連絡したことからのご縁です。昨年壽徳寺で開催した、目黒麗さんのクリスタルボウル演奏会でも、半沢さんの作品で本堂を装飾していただきました。Ori Kiri Oriがどのように生まれたのか、奥会津での活動の様子など、三島町のアトリエにてお伺いしました。ぜひご覧ください。


「Ori Kiri Ori」 (オリ キリ オリ) とは・・・

一枚の紙とハサミを用いて、
自然な感覚で作り出される 美しく創造的な「Ori Kiri Ori」
作り手の個性により様々な形が生み出されます。
「世界中すべての人々が素敵な作品づくり」
これが、僕が望むアート(芸術)です。

「すべては 未来をつくる今を 生きるために」

*Ori Kiri Ori パンフレットより


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「民報サロン」2022年2月18日掲載

伝統と前例

 私の住む地域では「おでんのやま」という夏に行う恒例行事があります。子ども達主体のお祭りで、じゃがいもとネギが入ったおつゆを作り、地域住民に振る舞うというもの。祭り当日畑から野菜を収穫し、川で洗い、食べやすい大きさに切り、火を起こし、おつゆを作るまですべて子ども達が行います。上級生が下級生へ教え伝え、代々受け継がれてきた年に一度の楽しいお祭りです。時代の流れによってこのお祭りも途絶え、ここ四十年ほど開催していなかったのですが、場所がお寺の裏山ということもあり、お寺の行事として四年前に復活しました。
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ごえんびと 第12回 重川 真佐美 さん

ごえんびと

第12
mucaca – 漢方養生薬膳メゾット -主宰
重川 真佐美さん

重川 真佐美さん

2019年 壽徳寺での講座の様子

連載コーナー「ごえんびと」
壽徳寺にご縁のあるひと(ごえんびと)にインタビューし、想いを伺いながらご縁を深めます。

第12回は、mucaca 主宰 重川真佐美さんです。重川さんは、漢方の理論を基に、季節や体質にあわせた養生生活のアドバイスする活動をされています。 2018年と2019年には壽徳寺にお招きし、薬膳の講座を開きました。本尊薬師如来と薬膳という“薬つながり”がきっかけです。外部講師をお招きして開く講座は、この薬膳講座が初めてだったこともあり住職としても思い入れがある講座です。
オンラインですが、久々にお話し、今だからこそ漢方薬膳の大切さを実感する時間となりました。
どうぞご覧ください。

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「民報サロン」2022年1月28日掲載

吹雪の中の道しるべ

 東京から地元猪苗代に戻り、一番気がかりだったことは雪道の車の運転です。学生時代に免許を取得し、その後ほとんど運転せず二十年のブランク。Uターン直後にはペーパードライバー講習も数回通いました。乗って慣れるしかない、という教官の言葉を励みに経験を重ね、冬の運転も六年目です。
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「民報サロン」2022年1月8日掲載

偶然か必然か

 

 本日1月8日は、一年の中でお寺が最も賑わう日です。初薬師といって本尊薬師如来の年明け初縁日で、多くの方が参拝されます。一年の無病息災や安寧を祈願する護摩法要と、檀信徒新年会、総会を開催しています。今年も法要のみですが、一年のスタートとなる大きな行事であり、私にとっても大切な一日です。この日に執筆担当するということ、この民報サロンが146期であることも運命のように感じます。というのも4月6日が誕生日の私にとって4と6は身近な数字。今期に導かれるべくして引き寄せられたのか?必然だったのか?と勝手に思ってしまいます。

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