ごえんびと 第1回 三浦 香織 先生

ごえんびと

第1回
おてらヨガ講師 三浦 香織 先生

 


今回よりはじまりました「ごえんびと」
壽徳寺にご縁のある方にインタビューしその想いを伺います。

第1回目は、おてらヨガの講師であります、三浦香織先生です。
三浦先生と住職はマインドフルネス*の講習会でご一緒し、そのご縁がきっかけで、壽徳寺のおてらヨガ講師としてお招きいたしました。ヨガの先生もたくさんいる中、なぜ三浦先生にお願いしたいと思ったか?
そのあたりのお話と、お寺とヨガの繋がりなどお話を伺いました。

*マインドフルネス・・・企業、医療、福祉など多方面で取り入れられいる、心を整える実践法。


仏教とヨガの重なり

――壽徳寺のおてらヨガも一年になりました。おてらヨガをやってみていかがでしょうか?
今まで他のお寺でヨガクラスは持ったことはあったのでしょうか?

寺ヨガは今回初めてなんです。以前やろうと思ったことはあって、縁のあるお寺に問合せしたことはあったんですがその時はいろんなタイミングが合わなかったんです。それに、どうせやるならば、想いや価値観が同じとか、同じ方向性を向く方と一緒にやりたいなと思っていました。そして、ただイベントで人を呼ぶだけではない、日常に活かせるとか、溶け込むようなかたちでやりたいと思っていたので、今回ご縁をいただいてありがたいなと思っています。

お寺のある場所も、自然の中で、とても雰囲気がよく、リラックスしてヨガをすることができています。白河のヨガスタジオのメンバーさんも気に入って通ってくださっていて、スタジオとはまた違った雰囲気で、新たな気づきもあり、楽しんでいらっしゃいますね。「寺ヨガいいよ~」と周りの方々に宣伝してくださっています(笑)

――ヨガと仏教の重なりを感じることはありますか?

ヨガは単なる体操ではなく、からだを整えることでこころを整えるもの。同じくこころを整えることでは仏教と繋がっているので、お寺でヨガをやるというのはとっても伝わりやすいと思います。お寺の本堂という、場の力も大きな影響があるなと感じています。

クラス内で私がお話した内容が、終わりの法話の中で妙仁さんも仏教的観点からお話してくださったり、自分も聞いて「あ~そうだよなぁ」と思いますし、参加されている方も響いていると思うのですよね。ヨガからの話と仏教からの話が重なることが多いので、「わざわざヨガではこうです。仏教ではこうです」と言わなくとも、自然とうまく重なり深まっているので、それが私も参加されているみなさんも心地いいと思うのですよね。

――おてらヨガは、初めて参加される方が多いのも特徴ですよね?

そうですね。はじめて参加していただく方も多く、嬉しいなと思います。初めての方でも「お寺でやるならヨガやってみようかなぁ」とか「ヨガやるならお寺に行ってみようかなぁ」と相乗効果で、窓口が広がったかなと思っています。

お寺でのヨガですので、難しいことをやろうとは思ってないですし、リラックスして、こころとからだを見つめる時間となればと思っています。昨年から寺ヨガが始まって1年になり、月1回開催ではありますが、毎回通ってくださる方も増えていますし、日常につながるヨガという私が伝えたいこともなんとなく伝わっているのも実感しています。有り難い場を提供していただいています。

こころとからだを整えるヨガ、
そして仏教

――そもそも、ヨガのインストラクターをはじめるきっかけをお聞かせください

以前はヨガ以外のフィットネスクラブのハード系のインストラクターもやっていたのですが、震災を機にヨガメインになりました。いろいろやってみましたがやはり方向性が違くて、結局ヨガに戻ってきたかんじです。そして、自分が伝えたいヨガは、スポーツクラブだけでは伝えきれなくて、今は白河の自分のスタジオを持ってやっています。

ヨガのブームが始まったのが、今から15年くらい前ですかね。そのタイミングで、私自身も家庭環境やメンタル面で大変な時期だったので、自分のメンテナンスとしてもまずヨガピラティスという指導資格を取りました。その時は、ストレッチとヨガやピラティスなにが違うのか?わからない状態だったんです。当初は勉強する場がなく、都内や横須賀で学びを深めた結果、感じていた事(ヨガは体操と違う)が一致し、自分のメンテナンスでも方向性が合うなと思ったんです。

生活してゆく中で、当り前にあった環境が崩れて、そこから私自身の心も身体的にもストレスが出て、これをどうしたらいいの?と思った時に、からだとこころを整えるにはヨガだ!ということに合致して、コレだ!と思ったんですよね。ヨガを続けていると私自身イライラがなくなってきたと実感したり、レッスンを続けてゆくとメンバーさんでも体やこころに変化がみられたり、いろんなタイミングが重なったんだなと思います。

――三浦先生がヨガで大事にしていることは何でしょうか?

ヨガを続けていると、自分はなんだ?自分のヨガはなんだ?伝えたいことはなんだ?ともっと知りたいと思いはじめました。いろんな先生にめぐりあったりする中で、自分の本質を知る事で、ざわつきが消えるとか、自分なりの道が開けてきた気がするんですよね。

私自身、ストレスによって、こころとからだのバランスが崩した経験があるので、その経験も糧にしながら、参加されるみなさんと一緒に、成長してゆけるヨガができたらといいなと思っています。その為には、1回のヨガではなく、継続できるもの、穏やかな日常を過ごすためのヨガの時間になればいいなと思っています。

――コロナで変わったことはありますか?

コロナをきっかけに家にいることも長くなりました。私自身専業主婦は向かないと思っていましたが(笑)、家という内側を整えることも大事だなと思ったんですよね。外向きに能動的に動くことも大事ですが、内向きに内面を整えることも大事だなと。からだとこことを整える、陽と陰、外向きと内向き、共通するなと改めて感じています。

ヨガのレッスンでいえば、プライベートレッスンも大事にしてゆきたいなと思っています。それぞれが求めているものに焦点をあてて、濃くできたらなと思っています。もちろんスタジオやグループレッスンのよさもありますので、両方大事にしながらオンラインレッスンもできたらなと思っています。

――これからはどんなことを考えていらっしゃいますか?

20代でパワー系フィットネスをやり、30代でヨガメインになり、40代でその統合という感じかな?と思っています。いままで身体と心を整えることをやってきたので、それを活かして、私自身猫を飼っていることもあり、動物と飼い主のこころとからだを整えるなにかができれば?とも考えています。

コロナによって、また知らない世界を知るきっかけにもなりました。動物と一緒にできるヨガとかストレッチとか、動物のリハビリとなると“からだ”を整えることですし、ペットロスなどは“こころ”を整えることに繋がります。私が今までやってきたことを組み入れながら、動物と飼い主さん幸せのお手伝いできないかな~と漠然と考えています。コロナをきっかけにまた違う方向性も広がってきました。

ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

こころとからだを整えるヨガ、そして仏教。三浦先生のヨガは、先生のお声と雰囲気に癒され、日常に活かし繋がるヨガです。

現在は感染症対策を考慮し、少人数で事前予約制として開催しております。毎回満員御礼の人気の講座。通常のヨガは11月が年内最終。12月は心の垢おとしの108回の太陽礼拝です。1月~3月は冬期お休み。みなさまのご参加お待ちしております


◆今後のおてらヨガ スケジュール

・11/22(日)おてらヨガ、キャンドルヨガ(共に満員御礼)
昼の会 https://mytera.jp/calendar/jyutokuji_20201122/
夜の会 https://mytera.jp/calendar/jyutokuji_2020112202/

・12/6(日)感謝の太陽礼拝(108回の太陽礼拝)
https://mytera.jp/calendar/jyutokuji_20201206/



三浦香織先生 プロフィール

白河市 シャーラヨガ主宰
シャーラヨガ ホームページ
https://shenron-yoga.com/

元自衛官であり、退職後は銀行勤務を経て、フィットネスインストラクターとして20年以上指導。
その後即応自衛官としても勤務し、東日本大震災では災害派遣活動にも参加。
各種健康指導やヨガセラピストとして活動し、2011年5月白河市にヨガスタジオ「シャーラヨガ」オープン。ヨガセラピスト協会 養成講座認定講師
壽徳寺のおてらヨガは、2019年9月より開始。昼は通常のヨガ、夜はキャンドルヨガとして、
月に1回開催、毎回満員の人気講座。

 

*写真:鈴木心写真館いなわしろ 白石知香さん

*インタビュー・文:壽徳寺 松村妙仁

オンライン法話

【11/29(日) オンライン法話カフェ】
6月より毎月末開催し、住職も参加しておりますオンライン法話カフェ。11月は住職が担当いたします。

住職のターニングポイントは、ほとんどがグリーフ(喪失)体験がきっかけ。そんなお話と仏教との重なりについて、ゆったりとお話しようと思っております。法話の後には、全国各地の素敵なお坊さん方との対話の時間もあります。

11月29日(いい服の日)日曜日の夜、
みなさまのご参加お待ちしております。

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◆ブルーオーシャン法話カフェ

「8時だョ!お坊さんと語ろう~ 生と死と喪失について」Vol.6

グリーフからはじまる物語

◆開催日時:11月29日(日)20時~21時
◆参加方法:zoomによるオンライン開催
◆参加費:¥1000
▼詳細、申込みはこちらから(peatix)

https://obousan1129.peatix.com

看護学校での講話

先日、会津若松市の仁愛高等学校にて、講話を担当するご縁をいただきました。
仁愛高等学校は、県内だけでなく全国各地から入学されている看護学校です。

住職自身、高校生の授業としてお話する機会は初めてでしたが、自身の経験談といのちについてお話してまいりました。
途中、写経の体験時間も入れ、集中して取り組む姿はとても印象的でした。

いのちと向き合う看護学生のみなさん。これから、ご自身はもちろん、さまざまないのちと向き合うことになるかと思います。なにか少しでも考えるきっかけになってくだされば幸いです。


生徒さんからパワーをいただき、住職も大変実りある学びの時間でした。
今回ご縁をいただきありがとうございました。
合掌

キャンドルヨガ ご紹介動画

【おてらキャンドルヨガ 紹介動画】
毎回人気のキャンドルヨガ
先日開催時の様子をColours – 60 Seconds Filmさんに取材していただきました。

映像と写真がとても素敵です。
ご参加くださっているみなさまも、ご興味もってくださっているみなさまも、ぜひご覧ください。

次回おてらヨガ9月20日も満員御礼
10月は10/18(日)に開催予定です。
感染症対策で少人数で事前予約制として行っています。
予約受付開始しましたら、また改めてお知らせます。

◆YouTubeチャンネル(動画)

◆Colours 60 secondsfilm webサイト(動画と写真)

壽徳寺(福島県猪苗代町)

お薬師さまの御守り

【お薬師さまの御守】

壽徳寺初の御守りができました。

からだとこころの健康にご利益のある本尊薬師如来のご宝前にてご祈祷済み。お薬師さまとのご縁を結んでください。
木札も袋も選べる、ワタシだけの御守です。

 

◆木札
材質はヒノキとスギです。
ヒノキは明るく、スギは落ち着いた見た目です。

上がスギ、下がヒノキ

(上がスギ、下がヒノキ)

とてもよい香りで、ひとつひとつ木目も違います。本尊さまのお姿と、本尊さまを表した梵字が印されています。
香り、木目、印字の凹凸の手触りを、ぜひ五感で体感してください。
材質とご自身の目的に合わせた木札が選べます。

家内安全(家族の安全と健康)
当病平癒(患っている病の快方)
心願成就(心に決めた願いの成就)
無病息災(病や災難除け)
身体堅固(身体と心の健康)

 

◆袋
会津木綿で作りました。

会津木綿の袋

紐の結び目は、縁起のよい叶結びです。袋と紐の組み合わせはひとつひとつ違います。お好きな組み合わせをお選びください。
住職による縫製です。縫い目が粗いなどあると思いますが、優しい目でみてくだされば幸いです。

 

木札の加工は、地元猪苗代にて木工製作をされている、MINA KIKAKU(ミーナ企画) さん

本尊薬師如来のお姿を描いてくださったのは、愛知県名古屋市正壽寺の早坂宏香さん

それぞれの想いと仏様のご縁で出来上がった、手作りの御守です。ぜひ皆様もこのご縁を結んでいただければと思います。

【一体¥1000】

実物と写真は見た目が若干違うかと思います。お寺にお参りして実物をご確認ください。写真以外の袋もあるかもしれません。

しばらくは本堂でのお授けのみとさせていただきます。ご了承ください。

 

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朝日新聞 インタビュー掲載

【朝日新聞 全国版 掲載】
本日7/14(火)朝日新聞朝刊に住職のインタビューが掲載されております。

感染症対策の「三つの密」が周知されている中、真言宗の「三密」もコロナ禍にこそ大切ではないか?という内容です。

デジタル版は、会員登録後に全文読むことができます。ぜひご覧ください。
合掌

https://www.asahi.com/articles/DA3S14547606.html

疫病退散祈願

お寺のある、山潟地域の恒例行事であります、
「おでんのやま」が7/12(日)に執り行われました。

「おでんのやま」は、疫病退散の神様である牛頭天王のお祭りです。牛頭天王は、薬師如来の化身と言われたり、スサノオノミコトとも同一視されたり、謎の多い神様であり仏様です。

牛頭天王のお祭りが、なぜ「おでんのやま」と呼ぶのかは不明ですが、“おてんのうのやま“が訛って「おでんのやま」になったのではないか?と推測しています。

今年は感染症拡大の状況を鑑みて、祈願法要のみの開催。お寺の裏山にある祠の清掃や山道の整備は、地域のみなさまにご協力いただきました。ありがとうございます。
縮小開催とはいえ、こんなときこそ丁寧に大切に周りを整え、おつとめすることが大事であると思っております。

コロナウイルスが早く収束しますように、
そして来年は、地域のお祭りとして開催ができますように、
祈念いたします。

合掌